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会員の近況報告(〜2007.?)



大崩山小積ダキ中央壁:蜘蛛の糸ルート
  

2007.10.06  参加者:新、岡村S、以上2名
中央ベランダ時間切れエスケープ


 何年ぶりだろうか、二十数年前の記憶は中央ベランダのチムニーのみで、久しぶりの小積ダキ登攀である。相棒の新さんは、人工でアブミ使用のクライミングは2回目、我々は1ヶ月前に皿倉山の国見岩で1回RCトレーニングを行ったのみであった。
 前日23時着で「美人の湯」下の駐車場でテント泊。翌日、大崩山登山口へ移動、取付きまで約1時間30分で到着。準備後、820分クライミング開始。


1P 空荷でチェックストーンをホールドにして、1Pの中間地点まで上がり込む。二人のザックを引き上げチムニーに押し込み一時デポ。中間地点からチムニーを登った後、新さんが中間地点まで来たところでザックを予備ザイルで引き上げた。新しいピン(ペツル)で整備され、バレーボール用の膝パットで膝をガードし快適に登攀。

2P Aボルト連打の単調な登攀、終盤の5〜6m草付を抜けたところでビレーポイントがある。

3P ビレーポイントを壁に向かって右手にルンゼ状草付クラックが伸びている。上部まで登ると左奥に3P目のビレーポイントが確認できる。最後は、左の壁を詰めてビレーポイントに上がり込むのだが、その際抜け口で40cm位の岩が完全に浮いていたため、下の安全を確認しやむなく投下。ぐらぐらした小枝にシュリンゲが巻きつけてあったものの不安定であったため使用せず、フレンズを使用し上がり込む。

4P 新しいピン(ペツル)連打でAの単調で快適な登り

5P 下部で左にマントリングで乗り移り、その後Aで5P目の核心部、小ハングより左の小さいチムニーにアブミより入り込むのだか、次のピンが遠くここでもフレンズ使用、ザツクをチムニーに押し込みチムニーに乗り移る。この際、小ハングの下のアブミを回収するゆとりがなく小ハングの上から降り回収。小ハングからのピンが遠いため、ここの処理がポイントとなる。最後はA終了後、草月からテラスへ。最後に4〜5mを乗っ越すと中央ベランダとなり、小積ダキの下部が終了である。5P目でかなりの時間を要してしまった。


Escape 5P目を抜けたところで13時を過ぎており、またパラッと小雨も降り無理せず撤退することにした。中央ベランダより南壁を回り込んで下山の徒についたが、途中過去の大雨のせいだろうか、岩盤がむき出しになっており行く手を阻まれた。下部を回り込みルンゼに出る。がらがらのルンゼを詰める。ルンゼ後半は、きつい藪こぎとなり、縦走路に出る間にデジカメを落してしまった。ガックリである。
 坊主尾根を下山。中央ベランダで上部のルート確認でやや時間をつぶしたが、登山口着で約9時間弱の行動時間を要した。

 
 次回再挑戦する機会があるのなら、もう少しトレーニングを積んで出発を早くし、5P目の小ハングからチムニーへの処理をうまくやれば1日で抜けれるかも……

報告:岡村 繁雄)




 
 

三瓶山&比婆山

●2007.09.23-24
●参加者:川中、田村、鉄井、他1名


北の原キャンプ場から登山開始。スタートが11時過ぎと言うおそい出発、そして天気もあまりよくなかったので男三瓶山まででも。男三瓶までいくと少し時間があるので女三瓶までという気になり歩く女三瓶12:55ここまできて引き返すのは勿体ないので一周しようとなり大平山。

 ここはロープエイでこれるので観光客がいた。この少し先からマツムシ草が咲いていた。孫三瓶。景色は抜群にすばらしい。あちらこちらに登山口があるのが見える。子三瓶から男三瓶に登る道は石がごろごろしていて歩きにくい。15:40男三瓶北の原キャンプ場に下りる。すごくきれいなキャンプ場。

 次の日比婆山に移動。県民の森から登る。毛無山から烏帽子山から比婆山からスキー場に下山。ぶな林のすごくきれいな山。山頂は御陵と言われ史跡がある。登山者も多く道もしっかりしているし、森林浴には良い山でした。県民の森でお風呂500円。


Reported by Y.Tetsui  Photo presented by Y.Kawanaka



北ア:裏銀座〜笠ヶ岳縦走
2007.08.08-11

【烏帽子岳〜野口五郎岳〜水晶岳〜黒部源流〜三俣蓮華岳〜双六岳〜笠ヶ岳】

 
 北アルプスの縦走ルートのうち念願の裏銀座に笠ヶ岳を組み込んだ縦走をやってみました。天気にも恵まれ、縦走の醍醐味である素晴らしい景色を楽しめました。途中計画を変更して黒部源流によって見ました。大きな雪渓が残っており、流れる水は氷のように冷たいものでした。今年の北アルプスは、昨年以上に「残雪が多いいなぁ」と感じました。


08.08 Wed 七倉山荘(05:30)〜高瀬ダム(05:45)〜タヌキ岩(09:03)〜烏帽子小屋(10:10/10:25)〜烏帽子岳(11:12/11:25)〜烏帽子小屋(12:15/12:55)〜烏帽子テン場(13:00)

08.09 Thur. 烏帽子テン場(04:55)〜野口五郎小屋(07:30/07:40)〜野口五郎岳(07:55/08:00)〜東沢乗越(09:55)〜水晶小屋(10:50/11:05)〜水晶岳(11:36/11:45)〜水晶小屋(12:15)〜ワリモ北分岐(13:09)〜黒部源流分岐(14:10/14:20)〜三俣山荘テン場(15:00)

08.10 Fri. 三俣山荘テン場(05:19)〜三俣蓮華岳(06:10)〜双六岳(07:23/07:33)〜双六小屋(08:15/08:45)〜弓折岳(10:09)〜秩父平(11:40)〜抜戸岩(13:49)〜笠ヶ岳テン場(14:15/14:35)〜笠ヶ岳(15:00/15:15)〜笠ヶ岳テン場(16:00)

08.10 Sat. 笠ヶ岳テン場(04:15)〜笠ヶ岳(04:45)〜笠ヶ岳テン場(05:15/06:45)〜笠新道分岐(07:42)〜杓子平(08:40)〜笠新道登山口(11:10/11:20)〜新穂高温泉(12:10)

8月8日(水)
七倉山荘駐車場 タクシーに乗り込み高瀬ダムに向かう
高瀬ダムでタクシー下車、いくつかの
つり橋を渡り登山口へ
高瀬ダムから約2時間半で、
12まである標識のうちNo5を通過
タヌキ岩 出発から4時間チョッとで稜線到着
稜線から間もなく烏帽子小屋到着
荷物をデポし烏帽子岳へ
約40分で烏帽子岳到着

 
 今日の高瀬ダムからの登りは三大急登の一つといわれ、地図によると6時間となっていたが、約4時間半で到着した。

 今日は、烏帽子のテン場泊とする。小屋でビールを仕入れ、持参したウイスキィーで宴会開始となるが明日のコースは長い。適当に切り上げ、明日に備える。


8月9日(木)

4時50分、朝焼けのなか出発、
今日も天気は良好
影と一緒に快晴の中の縦走
約2時間50分で野口五郎小屋到着
小屋では布団干しの真っ最中
小屋から10分で野口五郎岳へ
約3時間で水晶小屋に到着
荷物おいて水晶岳往復
水晶岳への梯子付近
水晶岳頂上 黒部源流への分岐
早速残雪出現 さらに下ると、70〜80mある巨大な雪渓
黒部源流にある碑
周りは絶好のテン場の様子
三俣テン場設営
予定を変更して、黒部源流へ行ってみた。
大きな雪渓から流れる雪どけ水の源流は2〜3秒も手を浸けていられないほど冷たかった。


8月10日(金)

三俣テン場を出発今日の行程も長い 快晴に恵まれ、今日も影と一緒
三俣蓮華岳 双六岳
双六小屋への道は槍に向かう 縦走路でただ一カ所あった雪道
双六小屋が見えてきた 今日の目的地である笠ヶ岳を望む先は長い・・
弓折岳通過 秩父平を経て笠ヶ岳の稜線
抜戸岩 笠ヶ岳テン場へテント設営後頂上へ

 
 今日の行程はかなり長いと思っていたが、無事に終了した。途中の雪の縦走路には驚いたが、今年の残雪は多い。
 秩父平から稜線に出たとき、笠ヶ岳に黒い雲が現れたため天気の崩れを心配したが、テン場に着く頃には快晴になった。
 最後の夜も最高の天気と景色を満喫し、小屋で仕入れたビールで乾杯。【写真:笠ヶ岳幕営地】



8月11日(土)

槍と三日月 【写真上】:夜明け前の槍ヶ岳
【写真下】:御嶽山方面の朝
白山方面と笠ヶ岳の影

笠ヶ岳テン場を後にする 笠ヶ岳と小屋とテン場
杓子平からの笠ヶ岳 4日間ずっと一緒だった槍とお別れ

笠新道登山口へ下山

 
 朝のご来光は天気も良く、大変美しい光景でした。撮影技術が未熟なため、それをお見せできる写真がないのが残念です。
 縦走の楽しみは何と言っても素晴らしい景色です。したがって、天気に恵まれないと辛いだけのものになりますが、今回の私たち二人の山行は、天気以外にも色々な面で幸運に恵まれ、無事終了しました。



Report & Photograph presented by Shintani T& C

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