北アルプス:穂高岳(涸沢ベース)山行報告 |
■山行期日:平成29年5月2日-7日 |
■参加者 : 赤澤和行、栗原ちかこ、京野好恵、横山義正、岡村 真由美、岡村 繁雄 |
■行程:平湯のあかんだな駐車場に車を駐車、シャトルバスで上高地へ。 4年ぶりの北アルプス涸沢ベースでの穂高山行である。 |
2日、午後4時下関に集合後出発。車を走らせ高速のパーキングで深夜仮眠後、翌3日早朝平湯「あかんだな駐車場」に今回初めて車を駐車。あかんだな駐車場では連休で登山者が多く、上高地へのバスは時刻表に関係なくピストン輸送をしていた。 |
あかんだな駐車場バス乗り場 | 上高地バスターミナルにて |
上高地河童橋と穂高の稜線 |
明神から徳沢へ向かう | 今年もサルに遭遇 |
樹林帯を抜け、雪渓を進む |
やっと涸沢ヒュッテが見えてきた |
テント設営のため斜面をならす |
4日、涸沢にて |
涸沢小屋、右の北穂高沢を登る |
涸沢ヒュッテとテン場 〔写真の上部にいくつもの雪崩の跡(デブリ)が確認できる〕 |
前穂高岳北尾根と涸沢テント場を望む |
北穂高岳東稜への登り | 前方のピークが東陵 |
槍ヶ岳を望む |
北穂高岳東陵より槍ヶ岳を望む〔望遠〕 |
東稜を登ってくる後続パーティ、後方常念岳、蝶ヶ岳 |
北穂高岳東陵ゴジラの背を行く先行パーティー |
東陵ゴジラの背での赤澤さんと後続パーティー |
東陵ゴジラの背の後半 |
北穂高山頂直下から東陵のゴジラの背とその後方、表銀座 |
東陵最後の雪壁を抜けて北穂高小屋を望む |
北穂高岳山頂にて | 北穂高沢を下る |
北穂高沢より東稜を行く登山者(望遠) |
赤澤・岡村繁雄は北穂高岳東陵に向かい、他のメンバーは北穂高沢より北穂高岳を目指した。北穂高沢の上部で、多くの登山者がじゅずつなぎに登っている中、上部の一人が数十メートル滑落。 運が悪いことに下部で北穂高岳を目指し斜面を登っていた岡村眞由美に激突、軽い打撲だったが、大事を取って横山さんと涸沢へ下山、本当に迷惑な話である。 他二名は、北穂高岳山頂で北穂高岳東陵を登って来た我々と合流後、涸沢へ下山、その下山途中、1名北穂高沢上部で数十メートル滑落したが、ケガもなく無事であった。 さらに北穂高沢中頃で、数メートル横を小さな雪崩が通過。雪崩の末端付近であったため流れもゆっくりで危険は感じなかったものの、気温が上がると頻繁に雪崩がおきていた。一昨日には、雪崩に巻き込まれ死者が出ている模様。ハプニングが続発したが、全員涸沢に無事下山。 降りてしまえば、お楽しみのビールで乾杯、気候も良く晴山での宴会を満喫した。 |
涸沢よりザイテングラートを望む |
涸沢ヒュッテで乾杯 | 遭難者を搬送していると思われるヘリ |
天候は、まずますであったため、赤澤・京野・岡村繁雄の3名で奥穂高岳を目指すこととなった。 他のメンバーは、ゆっくりと下山し徳澤テント場での合流とした。この数日は積雪がないため、ザイテングラートの登りもトレースが至る所にあり滑落する心配はなかった。 穂高山荘まで約2時間20分で到着、奥穂高岳を目指した。 条件的には、まずまずで途中から曇り空となったせいもあり、雪がくさることもなく穂高山荘からの雪壁も安定し登り安かった。奥穂高岳山頂の手前までは雲がかかっていたが、山頂近くで雲も切れて、周りにいた登山者から「ワ〜。」と歓声が上がり、周辺の山々を見渡すことが出来ラッキーだった。 |
早朝涸沢からザイティングラートを望む | 奥穂高岳を目指してザイティングラートを登る |
涸沢を振り返る |
穂高山荘からの雪壁の登り | 山頂近くの急な斜面 |
前方奥穂高山頂 |
奥穂高山頂にて |
奥穂高山頂よりジャンダルムを望む |
奥穂高岳より穂高岳山荘への下山途中にて |
上高地〔望遠〕 (写真上) 奥穂高岳山頂より上高地と乗鞍岳を望む (写真左) |
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穂高岳山荘までの雪壁を下降 (写真上) 穂高岳山荘前にて、後方奥穂高への岩稜を望む (写真右) |
涸沢ヒュッテを後にして下山 |
横尾山荘 | 徳澤テント場 |
徳澤テント内で、お疲れ様 |
6日 上高地へ下山「おやき」が美味しい | 下山後の宴会にて |
4月末の降雪による多くの積雪があり、5月連休ころには雪崩が頻発。我々が北穂高岳東稜を登攀している時、眼下の北穂沢を多くの登山者が登っている脇で大きな雪崩が発生。末端で数人が巻き込まれるのを目撃、しかし末端であったため大事に至らず、全員動き出したので安心した。 それにしても今回の山行ではハプニングが多かったが全員、ほぼ無事に下山することが出来たのは、何よりだった。 下山後は、奥飛騨温泉郷の民宿に宿泊し恒例の打上の宴会。地元の酒と飛騨牛に舌鼓をうち、大満足であった。帰りは、渋滞を回避するため富山経由で車を走らせ帰北した。 |