会員の近況報告(〜2006.10)
初秋の中央アルプス 2006.10.07〜09 紅葉・霧氷の越百山〜南駒ヶ岳〜空木岳 ■登行ルート: 伊奈川ダム駐車場〜越百山〜仙涯嶺〜南駒ケ岳〜摺鉢窪小屋〜空木岳〜木曽殿乗越〜うさぎ平〜駐車場 ■参加者: 赤澤、新谷T、新谷C、伊津見、西方、青木、林、岡村M、三栗、高木、以上10名 今年の秋山:紅葉観賞登山は中ア南部:伊奈川ダム奥の駐車場起点・終点とする周回ルートで、空木岳、南駒ケ岳、越百山を巡ることになった。参加者は、10名。 10月6日、夕方車2台で北九州出発、3日間の天気予報はこの時点ではまずまずだった。 山陽自動車道・中央自動車道と中津川ICを経て木曽路、大桑の伊奈川橋手前を右折、伊奈川ダムへ向う。ダム奥の登山口駐車場には、10月7日5:50AM到着。 明るくなるのを待つのと準備を整え、6:20出発、すぐのゲートを右より回りこみ橋を渡れば空木岳へと行く林道を左に見送り、右へと進む。 7:05、南駒ケ岳・越百山の分岐から右の沢沿いを越百山へ道をとる。ここからは,越百避難小屋までただひたすら登るのみである。小屋到着は、11:00。避難小屋は、2000円。ちなみに中アの幕営指定地は木曽駒ヶ岳のみ。徹夜の運転から疲れが残る中、今日はここまでとし、いつもの宴会が夕方まで続いた。 |
南駒、越百分岐 | 越百小屋までは、ひたすら登るのみ |
10月8日、05:45夜明けを待ってスタート、昨晩から風が強い。 |
霧氷と紅葉が織りなす夢の世界! | 越百山山頂 |
烈風吹きすさぶ越百〜仙涯嶺〜南駒の稜線を行く |
無理をせず摺鉢窪避難小屋に退避。小屋は最近改修され快適 |
10月9日、快晴の朝を向かえ、5:40小屋を後にする。稜線にでると山頂付近を雪で覆われた御嶽山が雄大だ。快適な縦走路、気持ちよく歩けば空木山頂は7:30、360度の展望はすばらしい。 |
カールから稜線に登り返す | 快晴のもと空木岳をめざす |
本縦走のラストピーク、空木岳山頂 | 木曽殿乗越へ一気に下降 |
又、近いうちにお訪ねします!北沢にかかる吊り橋を渡れば林道は近い |
摺鉢窪避難小屋に迫る『百間ナギ』。『毎年その崩壊は進み、小屋まであと20メートル足らずに迫ってきています。止まることのない大崩壊』、『この崩壊であの別世界「摺鉢窪(すりばちくぼ)カール」も少しずつ狭くなっていくのでしょう』(※)・・・・いつまでもこのままであってほしい! |
【Reported by Y.Takaki Photo presented by Y.Takaki & K.Akazawa 】
10月8日、05:00、小倉東インター出発。御船インター。京丈岳登山口の少し先で工事中のため通行止め。しかし車が入りるところまで入れてもらう。工事の人から「ギョロー」明日の約束をして、登山の準備。 20分ほど林道を歩くと平家山の登山口に出る。沢を渡り荒れた道を30分ほど歩くと植林道になる。途中3つに道がわかれるが、中の道を歩く。笹がかぶさり急坂のじぐざぐの道を歩く。展望はないがとこどころ、倒木のガレ場で展望が開けるくらい。途中標識があるが古くて字が読めない。 11:15、平家山(1497m)到着。標識がなければ山頂とはわからない。ちなみに国土地理院の地形図には平家山の記載はない。 ザックをデポ、空荷にして国見方面に向う。出だしから倒木。この倒木上を歩いて銃走路が始まる。 道はところどころに色あせたテープがあるが、倒木が道をふさぎ稜線の広いところでは、道をさがすのに苦労した。倒木がでたら稜線をはずさずに倒木を乗り越えるが、下をくぐるほうが間違わなくてよい。回り込んで笹の中に入ると迷子になりそうだ。 しかしとても樹林帯の中はとても雰囲気のよい場所です。1576m、ここら辺で少し回りの山が見える。しかしまた藪の中にはいる。1555m広河原の分岐。この辺りからテープも出だし、笹もなく歩きやすい道になる。少しずつ登りになるが、山頂:300m、200m、100mの標識に導かれて石楠花の中を国見岳山頂に到着。14:50、文字通りの国見岳、360度の展望が得られる。 |
平家山山頂 | 広河原分岐を過ぎると歩き易い | 国見岳山頂 |
国見山頂 | 広河原分岐 | 気持ちのいい樹林帯 |
写真だけを撮り下山。国見からのほうが道がわかりやすかった。テン場着、17:00.テントを張り食事の用意をしていると・・・「キャー!」 びっくりして振り向くと男性登山者3人。まさか人が来るなんて?(福岡の方、沢専門20年ぶりのOB山行) 聞くと二本杉からの縦走だそうだ。すごい!。京丈の道を尋ねたら・・・・にせピークあり、倒木をよじ登ったたり、くぐったりで苦労しますよ!・・・・ そりゃ、大変!早速、3者会議。結論は、京丈山への縦走はギブアップ!明日は下山することに決定。 近くに水場があるとのことなので、案内してもらうが、しだいに暗くなる。暗い中の藪こぎでかえるのが不安になり水はあきらめてテン場へ戻る。次回チャンスあれば行って見ましょう。暗闇の中食事。 今日は、久しぶりに五感をフル回転、脳も活性化!・・・しかし体の方はお疲れのようで、星も見るまもなくお休み。でも月がすぐそばに見えました。 10月9日、山頂8:00出発。途中川原で食事中の福岡の方とお話。二本杉まで送っていくことになり、一緒に下山する。
昨日の心配していたところはいつも間にか通り過ぎ9時過ぎに登山口。林道を歩き京丈の登山口10時過ぎに到着。この道は将来矢部に抜けるそうです。平家山の登山口付近は今年中にきれいになるそうです。道は京丈の登山口の先までは舗装道。 笹、倒木で傷だらけの体を元湯温泉「かりまた」で入浴。11月くらいまで300円、あとは400円だそうです。硫黄温泉です。食事○。宿泊あり。 |
10月9日、今日は下山するのみ |
北ア後立山連峰:白馬三山〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳縦走 |
■Member:西方、新谷C、新谷T、以上3名 ■Date:2006.8.31(Thu)〜9.3(Sun) |
■Course: 8.31(Thu) 猿倉(1243m) 〜 白馬尻(1557m) 〜 大雪渓 〜 葱平(2192m) 〜 お花畑 〜 白馬山荘〜 白馬岳(2932m) 〜 杓子岳(2812m) 〜 鑓ヶ岳(2903m) 〜 天狗山荘テン場(2730m) 9.1(Fri) 天狗山荘テン場(2730m) 〜 天狗の大下り 〜 最低のコル 〜 不帰ノキレットT・U・V峰〜 唐松岳(2696m) 〜 唐松岳頂上山荘 〜大黒岳 〜 五竜山荘テン場(2482m) 9.2(Sat) 五竜山荘テン場(2482m) 〜 五竜岳(2814m) 〜 北尾根ノ頭 〜 キレット小屋〜 鹿島槍ヶ岳(南峰:2889m) 〜 布引岳(2683m) 〜 冷池山荘テン場(2410m) 9.3(sSn) 冷池山荘テン場(2410m) 〜 赤岩尾根分岐 〜 爺ヶ岳(南峰2660m) 〜 種池山荘(2450m)〜 ケルン 〜 柏原新道登山口(扇沢 1422m) ■Report & Photo:西方・新谷T・C |
8月30日17時に北九州を出発し、約10時間かけて朝4時前に猿倉荘駐車場に到着した。山荘前の駐車場に数台のスペースが空いていたので駐車する。夜が明けるのを待ちながら車内で準備に取りかかる。 |
■8月31日(木) | |
準備完了、記念撮影後出発 | 約1時間で白馬尻小屋着、 大雪渓へ準備を整える |
休まず、一気に登る、きつい!!! | 約2時間かけて雪渓を抜けお花畑到着 取り敢えず、落石の危険から解放される |
白馬山荘分岐で荷物をデポして 頂上へ向かう |
若干雲があるが、展望抜群 |
白馬頂上往復し、 杓子岳、鑓ヶ岳へ向かう |
鑓ヶ岳頂上 |
鑓温泉への分岐 | 昼から少しずつガスがかかるが、 やっと天狗山荘が見えホッとする |
■9月1日(金) | |
天気はまぁまぁの様子、 今日の予定は五竜 |
天狗の頭到着、今から一気の大下り・・・ |
名前のとおり、下る下るグングン下る | 大下りを登り返して不帰のキレットT峰 |
絶壁、梯子を慎重に・・・余裕です | 鎖の連続も慎重に通過 |
不帰のキレットU峰 | ガスのなか、唐松岳山頂 |
唐松山荘でしばし休憩 | ガスも徐々に強くなり、登山道も依然厳しい この後30分雨に降られ、カッパ着用する 雨と悪路、この山行き最高の核心部となった |
雨もあがり五竜山荘到着 | 濡れた物を乾かしながら、テント設営 今から待望の宴会開始タイムである |
■9月2日(土) | |
五竜山荘からの見事な日の出 | 朝一番での五竜への登り、 今日のコースは長い |
立山連峰をバックに五竜山頂 | またしても大下り、厳しい道が続く |
でたでた梯子、八峰キレット | 梯子、鎖も慎重にクリア |
それにしてもこのコースは アップダウンの連続 |
やっと北尾根の頭に到着 |
何度もアップダウンを繰り返し 、キレット小屋へ |
キレット小屋からまたしても 鹿島槍への急登 |
鹿島槍ヶ岳頂上、 ここまで来れば後は安心・・・ |
布引岳頂上 |
冷池山荘へテン場から10分、生ビールで乾杯 | テントへ戻り、最後の夜は大宴会 |
■9月3日(日) | |
今日の天気は最高、 テン場から剣立山連峰 |
本日最初で最後のピーク爺ヶ岳南峰 |
爺ヶ岳南峰から鹿島槍ヶ岳を望む | 種池山荘、いよいよアルプスとはお別れ |
4日間楽しい山行きも無事終了 | 4日間の汗を「おびなたの湯」で流す |
◆出会った花々(Photo:西方)◆
ウルップ草 | コマクサ | ミヤマオダマキ |
チングルマ | チングルマの綿毛 | マツムシ草 |
今回の山行は、お天気に恵まれ最高の景色を堪能する事が出来ました。何度も、落石の多い危険な場所を、避けようかとコースを検討しましたが、充分に注意する事を第一に考え三者で検討の結果、危険を感じたら即中止、ということで思いきって行くことにしました。 雪渓は前方に注意を払い、一気に休みなしで通過することとしたため、途中きつくて何度も立ち止まりました。また、不帰のキレットから唐松岳まで延々と続く急傾斜で鎖、梯子の登山道、こんなにも危険が多く緊張の連続が続くコースは、久しぶりでした。西方さん、色々お世話になりました。天気に恵まれ、良きパートナーにも恵まれ最高の山行きでした。有り難うございました。 |