2010年(平成22年)7月7日〜16日
参加者:西方、三栗、栗原、岡村眞由美、赤澤、岡村繁雄、高木
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キャビンSequoiaの 我々が滞在したロッヂ |
女性群調理の豪勢な夕食 |
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パラダイス 登山口(1,647m) | リフレクションレイクよりMt.レーニエを望む |
Sequoia キャビンからのパラダイスの登山口まで、車で40分位の位置にある、今日も雲一つない快晴、半袖でちょうど良い感じである。 いよいよ登山開始、本来ならしっかりとした遊歩道があるらしいが、まだ雪におおわれている。トレースがしっかりついているので、緩やかな傾斜を淡々と登っていく。少し樹林帯を行くと全く遮るものもなくMt.レーニエが常に目の前に見え、飽きることのない眺めである。 |
前方Mt.トレーニエ | 後方Mt.アダムス(Mt.Adams) |
ツアー客らしい団体が、小さい荷物でどんどん追い抜いていく中、我々はマイペースで、登る。良くあるパターンであるが3,105mに位置するキャンプミューアの小屋が見えてからが長い。小屋のそばのテントサイトに約6時間少しで到着。持参のビールと日本酒のワンカップがうまかった。 |
キャンプミューアのテン場にて |
夜中の23時頃から周りがうるさく目が覚めた。1時過ぎには、ほとんど出発したようである。3時頃起床4時20分出発、キャップランプを付けアンザイレンで7名ゆっくりとしたペースで登り始める。 |
4時間30分出発 | lngraham Flac のテン場と lngraham氷河 |
5時間50分で Ingraham Fiacのテントサイドを通過、やや雲が出て肌寒くなったため、いったん脱いでいたオーバヤッケを着用。 Disapointment Cleaver の岩場取付き近くで、ぱらりと霙(みぞれ)が降ってきたが、すぐ上がり以後は、徐々に晴れ間が出てきて快晴となった。 |
Disapointment Cleaver の岩場 | 目の前に Columbia Crest (山頂)への雪の斜面 |
後方Little Tahoma Peak | クレパスと後方Emmons氷河 |
Disapointment Cleaver の岩場を通過後、目の前にColumbia Crest (山頂)への雪の斜面がそびえ立つ。 ゆっくりとしたペースで、約1時間弱に休憩をとりながら淡々とトレースを追って登る、途中クレパスあり30〜50cm口をあけている個所が数か所あった。 山頂への終盤頃になると、雪の照り返しで、私の咽仏付近が日焼けでヘルメットのバンドが痛くて我慢できなくヘルメットを脱いでしまった。顔は、日焼け止めを塗っていたが襟なしのシャツであったため照り返しであごから咽付近が日焼けでやられてしましたらしい。 East Crater 手前でレンジャーらしい人物とすれ違いざまに、「こんな時間に登るのは、危険だと」小言を食らってしまった。East Craterにも12時20分頃到着、ここでザイルを解除、すでに出発してから8時間が経過していた。Columbia Crest 4,392m(山頂) へは、12:50着 ほとんど風もなく天候に恵まれ写真を撮って早々に下山することにした。 【写真:】巾40cm〜50cmのクレパス |
山頂(4,392m)にて | 山頂より マウント・アダムス(Mt.Adams)を望む |
この時間であるが、山頂のクレーター付近を数人のパーティーが散策していた。下山は、数箇所のクレパスに注意を払い通過。思ったより早く高度を下げることが出来た。 |
前方Mt.AdamsとGibraltar Rock を望む | D1sappointment Cleavre 岩稜の末端付近 |
Disapointment Cleaver の岩場通過時には、気温の上昇で雪が腐り非常に歩きづらかった。この辺のところもあり早く行動したほうが良いのだろうと感じた。 |
ngraham Flac のテン場とlngraham氷河 | Cadaver GapとMt.Adamsを望む |
後方Cadaver Gap | Emmos氷河 |
なにはともあれ、キャンプミューアのテント場に 17:50到着 行動時間約13時間30分で疲れたが、天候に恵まれラッキーであった。
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Little Tahoma Peak を望む | Camp Muir 小屋とテント場 |
夕食を早々にとって、消灯、この夜も昨夜と同じように23時から1時頃山頂に向かう登山者で周りがざわざわとする。 |
左(Mt.Adams) 中央(Mt.Hood) 右(Mt.St.Helens) |
朝焼けのMt.アダムス |
キャンプミューアを出発 |
ゆっくりと起床後、キャンプミューア 7:35出発。本当にこの数日天候に恵まれている。 すばらしい景色を眺めながら下山。眼下の左にマウント・アダムス(Mt.Adams)、右にマウント・セントヘレンズ(Mt.St.Helens)、中央にやや小さくマウント・フッド(Mt.Hood)が望める。ついつい何度もカメラのシャッターを押してしまう。 |
後方キャンプミューアの小屋 | 下山時後方を振返る |
前方Mt.St.Helens | パラダイス近くの樹林帯を行く |
途中、マーモットが巣穴から顔を出していたので数メートルまで近づくことが出来シャッターを切る。またすぐそばには、リスだろうか岩の上にチョコンと座っていた。本当に自然に恵まれた良いロケーションである。 |
巣穴から顔を出したマーモット | 日向ぼっこをするリス |
パラダイスVISITOR CNTER に10時05分着 駐車場に10時10分着。2時間35分で下山した。 |
パラダイス VISITOR CNTERを望む |
CLIMBING INFORMATION CENTER に下山届を提出(右奥の建物) |
装備を積み込んで 一路キャビンヘ |
VISITOR CNTERの2階にある土産店で各自土産を物色、下山届けを提出後、Sequoia キャビンに戻る。 |
昼からビールを飲みながら登山装備を広げゆっくりと休息、気温もちょうど良くすこぶる快適なひと時であった。 夕食は、打ち上げを兼ねてベランダのテーブルで宴会。最適の気候と森林の中というロケーションで、日本ではなかなか味わえない雰囲気で乾杯。 |
この数日とは、一転して天候は、曇りで半そででは肌寒い。今日は、山の上では停滞かもしれない。それにしても気温の差が激しい。届出を出したときに表示されていた。 気象情報では、数日前の山頂は、−10℃〜−20℃であった。 われわれが山頂に立った時は、ほとんど寒さを感じなかったが、それにしても今日は、冷えるため暖炉にまきをくべて火をおこし、暖を取った。午前中かたづけを行ない、午後からタコマに買出しを兼ねてドライブに出掛けた。 13日は、キャビンSequoiaを後にして、シアトル観光。セーフコフィールド(野球場)・スペースニードル・REI本店を回った。REI本店での、ザックや靴が日本の金額に比べるとやたらと安いのに驚いた。この夜は、シアトル郊外の Skyway Inn Hotelに宿泊、外で出来合いの食料をテイクアウトし、一室に集まり、テレビで野球のオールスターを観戦しながら夕食を取った。 シアトル空港(OZ271) → インチョン → ソウル宿泊 ソウル → インチョン(OZ132) → 福岡着 【写真:左】 シアトル空港よりマウントレーニエを望む あっという間の10日間であった。今回の宿泊、レンタカー等の段取りは、全て高木さんが行ってくれツアーガイドを一手に担ってもらいました。 みんな感謝、感謝である・・・・ありがとうございました。 |
7/9 | パラダイス駐車場 1647m 8:50発 → キャンプミューア 3105m 15:00着 (後部隊15:30着) 〔 高低差1458m 行動時間 6時間 〜 6時間30分 〕 |
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7/10 | キャンプミューア 3105m 3:00起床4:20発 → Ingraham Fiac 5:50通過 → Disapointment Cleaver岩場取付き6:45 →Disapointment Cleaver 岩場頭付近8:15 →East Crater 12:20着 → Columbia Crest 4392m (山頂) 12:50着 13:10発 →East Crater 13:25通過 → Disapointment Cleaver 岩場頭付近 15:00着10発 → Disapointment Cleaver岩場取付き付近 16:30 → キャンプミューア 3105m 17:50着 〔 高低差1287m 行動時間 13時間30分 〕 |
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7/11 | キャンプミューア 7:35発 → パラダイスVISITOR CNTER 10:05着 → パラダイス駐車場 10:10着 → Sequoia キャビン 11:40着 〔 行動時間 2時間35分 〕 |
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Bまでは、積雪のためトレースをたどる ⇒C⇒D⇒E⇒F⇒G山頂 往復 |
■5/22 | 富士山:富士宮口→山頂往復 | 参加者:赤澤・西方・高木・岡村M・岡村S | ||||
■5/29〜30 | 御嶽山:五の池小屋(泊)山頂往復 | 参加者:三栗・栗原・岡村M・久保 | ||||
■6/6 | 富士山:富士宮口→山頂往復 | 参加者:三栗・栗原・西方・久保 | ||||
■6/12〜13 | 富士山 :須走口→山頂(泊)往復 | 参加者:赤澤・三栗・岡村M・高木 | ||||
■6/26 | 富士山:富士宮口→山頂往復 | 参加者:西方・三栗・栗原・高木・鉄井 |
今回のマウントレーニエ山行に向かうにあたり、約2ヶ月前から実施した高度順応を兼ねてのトレーニングの山行記録です。私は、5月に1回しか参加しませんでしたが、毎週金曜日北九州市を夜発で、男性群の運転で静岡まで約10時間強、仮眠後富士山等に各3回から4回は、参加しています。これを見るにつけ女性の皆さんの、モチベーションの高さと気合を感じました。 |
Y.Takaki | S.Mikuri | T.Kurihara | M. Okamura |
I .Nishikata | K. Akasawa | S. Okamura |
Reported by S. Okamura
Photo presented by Y.Takaki, K.Akazawa & S. Okamura