2009年正月山行(No.2) 

北ア:明神岳東稜、高知:大堂海岸RC & 宮之浦岳(屋久島)/中ア:恵那山


 年末・年始は、北日本や日本海側は連日の降雪で大荒れであった。明神岳東稜は、悪天をまともに受けて中退を余儀なくされたが、好天に恵まれた地域(中ア、屋久島、高知:大堂海岸)に出かけたグループは、年末・年始の山、岩を愉しむことができた。
 天候がすべて!では無いのは勿論だが・・・・・・自分の出かける山は、晴れてほしいものです!・・・・わがままなお願いですが。



明神岳(東稜)


■日程:平成20年12月25日(木)〜12月29日(月) ■参加者:溝尾、他2名、 計3名


■行動記録概要■
月日 天候 行動概略
12/25 ・北九州(20:15)〜高速 途中、降雪で渋滞に遭う
12/26 ・沢渡(08:40/09/20)
・釜トンネル(09:35/09:50)
・釜トンネル通過(10:10) 20分でトンネルを出る。雪は止んでいるが、天気は不良
・大正池ホテル通過(10:42) 時々風が吹いて、雪を巻きあげる。焼岳方面全く視界無し
・上高地着(11:31) 小梨平キャンプ場を過ぎる所からトレースが無くなる
・明神着(12:50/13:00) 風が吹き寒々としている
・養魚場(13:15) 30分でテント設営して、今日の行動を終了する
・就寝(17:00) 夜中に雪が降るが、大した影響なし
12/27 ・起床(03:00)
・出発(07:00)
・1900m地点(10:03) 梓川が見えるが、天気はさっぱり
・2055m地点(12:02) 晴れ、時々小雪が舞う穏やかな天気。5時間ほど歩くが、高度を稼げない
・尾根筋(コル)着(15:05) 
・テント場(17:35)
・就寝(22:00)
12/28 ・起床(07:00) 寒くは無いが、曇り空に雪が舞う
・出発(10:00) 若い男女2人パーティが来て、東稜を目指したがすぐ撤退してきた
・小梨平キャンプ場(11:07) 風が時折吹いて、小雪が舞う。視界さっぱり
・大正池ホテル(12:13/12:35) 外はガスのかかったような状態で、天気回復の兆し無し
・釜トンネル(13:30) 約1時間で大正ホテルより帰着。予報外れて天気はよくない
・竜島温泉着(14:30/15:15) 500円の川沿いの温泉。沢渡の食堂の風呂よりは落ち着く
12/29 ・北九州着(03:15)


■感想■

 今回の山行は天気に恵まれず、一つの頂にも立てずに終わってしまった。過去十年振り返っても、このようなことは無かっただけに残念だったが、仕方が無い。25日まで雪も少なかったみたいだが、その後降り出した雪ですべての状況が一変した。

 沢渡の駐車場に着いた時も、1台の車もなく殺伐とした天気(風雪)だったが、気にならなかった。荒天状態がその後、ずっと続くとは思わなかったからだ。

 作業用の車両が上高地まで入ってきて、冬山らしくは無かったが、歩きやすかった。しかし、小梨平のキャンプ場を出るとトレースは無かった。明神まで着くのにもかなり時間がかかってしまった。(約80分)

 次の日(27日)も雪の1日で、出発から沢筋をひたすらラッセルに終始するだけだった。8時間はラッセルしたと思う。

 沢筋には雪に見え隠れしながらも、岩に赤丸印が3つあった。それを道標に上を目指したが、トラバース地点が判らなかった。
 途中、トラバースを試みたが要領を得ないまま、結局尾根筋(2350m)まで上がってきて、雪の多さと周辺状況を判断してテント場まで戻ることにした。
 
 山行もこれで終わってしまった。テントを張って、残ったバーボンを思いっきり飲んで山行の幕切れにしようと思ったが何故か飲みきれなかった。疲れていたのかもしれない。冬山の荘厳な景色を堪能することは無かったが、こういうこともあるのだろう。

 次の日、出発してすぐに若い男女のパーティがやってきたが、その2人も周囲の状況からすぐにあきらめて戻ってきて我々に追いついてしまった。
 そうして考えてみても(気象条件)、『今回の明神はやはり絶対に無理だったかな。』と思う。







四国高知:大堂海岸RC 09.1月1日〜4日



 ”正月に大堂海岸へクライミングに行きませんか?” 11月ごろ鍛冶君から電話。渡りに船とばかりに即、” いいよ!” 二つ返事なのだ。 
 ここ うん十年正月は女房の実家参り・・・・飲んで食って、箱根駅伝みて、サイテイ4kgは増えるのだ。9月から3ヶ月で体重を4kg落としたのだ。リバウンドしてはたまらないのだ。
 女房に 「正月、鍛冶と山いくけん」 早め早めの予防線をはって晴れて自由の身なのだ。 



1月1日
 
 鍛冶宅 11:00時発〜13:00時 別府港着   別府港14:00時発〜八幡浜着17:00時 

 25号線〜56号線を地図を見ながら宿毛を目指す、ときおり霙の降る中、南下2時間30分で柏島に着く。 大堂海岸 右折 看板があるので間違うことはない。柏島キャンプ場をさがしたが 見つからない 親子に聞いてお父さんはさあ〜?小さい女の子はテントを張っているのを見ていたのだろう 教えてもらったが キャンプ場といえるものではなく 海に面した ただの草原の駐車場で、道路をはさんでトイレがある。 軽ワゴンが1台止まっていた。 あいつらもクライマーやろうなどと言いながら かってに決めつけ風雨の中 車の中 ビールで乾杯


1月2日
 

 朝 起きると軽にじいさんが二人 釣りの人のようだ、どっかへ行ってしまった。 時折 雨がふったり 時々晴れたり 変な天気だ しょうがないのでホテルベルリーフ大月へ 五つ☆のキャンプ場 ベリリーフ大月を予約

 夕方4時に受付に来てくださいといわれたが 貸切のようなので勝手にテントを張る。炊事場でホルモン、ビールで乾杯。2時ごろ雨もあがり 岩場の偵察にいく クライミングエリアが分からず展望台へそしておさる公園へ。そこで 昼ごろ着いて、エリアを探している宮崎登攀クラブの人たち4人と会う。
 
 たぶんこのあたりだろうと一緒に楽しい藪こぎ1時間(おねえさんが二人いるから)ロープがフィックスしてあり ふみあとらしきものもあるが 結局分からず翌日にもちこし・・・・・。


1月3日 


 9時取り付き道路の駐車場で宮崎の人たちと合流 昨日のところを左方向に強引に楽しい藪こぎ1時間 お座敷エリアにでた 鍛冶リードで5.9 2本登る 宮崎の人とすっかり仲良くなり  鍛冶先生とよばれるようになる(おねさん二人に)鍛冶の確保を宮崎の人にお願いして 私は写真を撮る。 そこに愛知県から来た女性二人がやってきた。 

 みんなでどこから来たの? 「入り口にお座敷エリアって書いてありました」モンキーエリアも降り口に書いてありますよ。6人してあぜん もう100m西へ歩いていれば迷うことはなかったのだ。、、 ばっちりついた道を登ってモンキーエリアへ移動する。

 鍛冶リードでスーパークラック5.9を登り私がセカンドで回収する Tシャツでいいくらい暖かい。この日もう1本スーパークラックの左にある5.9+を登って終了

 4時半にキャンプ場に着くと炊事場に置いていた食料がバラバラ 猿にやられてしまった 。ベリリーフ大月 五つ☆の風呂に入って(500円でたおる2枚貸してくれる) 快適なキャンプと焚き火を久しぶりに楽しむ。




1月4日
 9:00時 モンキーエリアへ  5.9 2本登る 12時終了。 八幡浜15:35発  臼杵18:00着  小倉20:30着                                   

初めて行く場所は、みるもの、景色やすべてのモノが 新鮮で楽しい山行だった。

参加者:東滝、鍛冶
Report & Photo presented by K. Higashitaki




2008年山行納め:屋久島(宮之浦岳)

 
 平成20年最後の山行として、12月27日から30日までアルプス方面を検討していたが、積雪量が多く天候も不安定なため私達では不可能と判断し、天候の安定している方面を検討した。屋久島は今まで2回ほど行ったが、大荒れの暴風雪と大雨の時だったので、縦走路や山頂からの景色は一度も見ていない。と言うことで、屋久島に決定!!!


12月27日(土)

 宮之浦港からバスに乗ると、登山者は私たち一組だけだったが、途中安房から子供の団体が10名位乗り込んできた。淀川登山口駐車場には既に6台ほどの車があり、今日の淀川小屋は大賑わいだろう、窮屈で騒がしいのは嫌なのでもう少し先に行き、適当なところでビバークしようと言うことで、行けるところまで行くことにした。
投石平手前にビバーク、10m先には水場がある。最高の今夜のお宿、満天の星空の中での乾杯でした。

安房岳付近縦走路 花之江河の湿原を行く
花之江河手前付近 標高:1935mの宮之浦岳山頂


12月28日(日)

 投石岩屋手前から少し雪が残り、稜線手前から登山道は凍結していたがアイゼンは使用せず何とか行けた。宮之浦岳山頂手前からは360度全てが見渡せ、三度目にしてやっと素晴らしい景色と巡り会えることが出来、長年の念願が叶いました。

 山頂は私たち二人きりだった。記念撮影をすませ、寒いので早々に下山を開始した。下山道も凍結していて、かなり時間がかかりましたが新高塚小屋でゆっくり昼食タイムを取った。縄文杉からトロッコ道楠川別れにて今夜のお宿探し、縄文杉で十分な水を確保していたので分岐から辻峠へ1分のところで二日目のビバーク。

宮之浦岳から栗生岳・翁岳方面を望む 宮之浦岳山頂から望む永田岳
山頂から望む新高塚方面縦走路 投石岳
淀川登山口付近 淀川登山道から安房方面を望む

12月29日(月)

 朝から小雨、下山だけなのでゆっくり出発の準備をする。辻峠を経て白谷山荘へ寄ってみた。外は相変わらず小雨、室内は氷点下の様で非常に寒い。5年前にここで寒さに震えながら寝たのを思い出す。白谷雲水峡からバスで宮之浦港へ、天気は回復、観光案内所で屋久島料理を食べフェリーへ乗船、帰福する。

 今回の屋久島行き3回目の感想・・・やっぱり天気が良くなくては、山は楽しくありません。何と言っても天気が良いのが一番でした。


 参加者:新谷T&C
 Report & Photo presented by T.Shintani




2009年山行始め1月3日〜5日の恵那山


 今年度の最初の山行として、私達の未踏である御嶽山を選び、お鉢周りを予定に入れて山中テント泊の予定で自宅を1/2(金)18:00に出発した。
車中でデジカメを忘れたことに気づき、コンビニでインスタントカメラを購入した。


 
1月3日(土)

  朝8時のリフト券購入の窓口で、ゴンドラ強風のため運休とのこと、8時30分に再度案内ということで、待ったが運休のマイク放送が流れた。積雪量かなり有り良質の雪であるが、山頂強風、ガスの情報 「2人でラッセルする?」「無理!」協議の結果、予定変更してレンタルでスキーでもして帰ろうかと思ったが、近くの恵那山に行ってみることに決定。

 昼食も済ませ約3時間かけ登山口駐車場に到着、3台の車があった。林道を30分歩き、登山口から途渉、12時に雪のある登山道へ、途中積雪が増してきたが、何とかアイゼン付けずに行けそうである。途中駐車場にとめてあった車の持ち主たちとすれ違う。

 最高の天気の中、稜線に出ると南アルプスの全容が一望できる。高度1900mを超えると南アルプスの向こうに富士山が確認、北は御嶽山、乗鞍岳、北・中央アルプスまで見渡せる展望である。16時に山頂到着。

【写真左:恵那山山頂】

 山頂付近は30cm以上の積雪で、気温は−5度近くである。山頂には立派な櫓があるが、樹林で展望が利かない。今日の宿泊場所である山頂から5分ほど先の頂上小屋へ行く。新しい立派な小屋とトイレがあり、今日は貸し切りの様子である。誰も居ないので頂上小屋の中にテントを張り、早速!!反省会(宴会)開始。

 夕焼けの景色が見られないかと思い、トレースをたどり裏の岩に登ってみると360度の展望である。頂上よりはるかに見晴らしがいい。インスタントカメラで撮影(久しぶりに触れるアナログである)を済まして、小屋に帰り宴会を再開。日が落ちると流石に小屋の中はかなりの冷え込みであったが、毛布が3枚ほどあったので借用し最高の環境で就寝した。


 1月4日(日)晴

 朝から天気良いので日の出を見ない手は無いと言うことで、6時過ぎに裏の岩山へ登った。
 
 南アルプスからの日の出【写真右】、北アルプスから中央アルプス北部と360度の展望の朝焼けを見渡せました。
 はるか彼方に富士山が南アルプスの間から頭を出しています。

 小屋に戻ってゆっくり朝食を済ませ、下山の準備、今日は下山だけ。下山後登山口近くの旅館月川で温泉に入り、昼食の蕎麦を食べて園川ICから中央道に入り帰福した。


 参加者:新谷T&C
 Report & Photo presented by T.Shintani

恵那山登山口 恵那山林道入口
頂上避難小屋 天気抜群な登山道