本年初めての大山である。天候はよくなさそう・・・だが出かける。大山の冬はよくないのが普通だ。ためらっていたら1回も登らせてもらえないかもしれない。参加者を募った所、3名参集。追加募集で5名に、更に大山大好きな友人を誘って6名、それと仕事の都合で遅くなった2名と奥大山スキー場で合流、計8名となった。 目的地:前から気になっていた三ノ沢左岸の尾根で槍尾根に突き上げる右俣尾根右(仮称)とする。前回は、大堰堤のすぐ右から右俣尾根左に取り付き槍尾根に抜けた。その時、右手に見えた尾根が右俣尾根右で、沢を挟んで同じように延びあがり、最後は急角度で槍尾根鉄柱に突上げているようだった・・・・上部がどんな状態か不明だが、チャンスあれば!と思っていた尾根である・・・・ |
01/13: 北九州(13:30)〜中国道〜R9〜奥大山スキー場(20:30) 01/14: スキー場(07:10)〜三ノ沢取付(08:50/09:10)〜右俣尾根支稜取付(09:40)〜稜線(10:30)〜1400mピーク(12:00/12:15)〜環状道路・三ノ沢取付隣(13:30)〜スキー場(14:30) 三栗、坂根※、西方、桑野※、伊津見、勝野※、赤澤、久保、以上8名 (※:さんらく会会員) |
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新雪でほどよく飾られた雪道を行く・・・・深くなり始めた頃、ワカンを履く |
鳥越峠への登山口(健康の森入口)を過ぎ、大きく左へカーブすると鍵掛峠は近い。緩い坂道から振り返ると烏ヶ山が望めるところであるが、今日はガスの中である。やがて駐車場のある鍵掛峠に出る。 ここから大山南壁の全貌を望めるのだが・・・・・残念ながら今日の南壁はガスにカムフラージュされモノトーンの墨絵のようである。稜線はガスに覆われ定かでない。三ノ沢の上部も望まれ、手前に今日の目標であるブッシュの右俣尾根が見える。この尾根の上部もガスの中である・・・ここで一息入れる。 |
【上:鍵掛峠からの南壁】、【下左:峠へ向かう】、【下右:峠駐車場から南壁を望む】 |
三ノ沢取付までもう少し行かねばならない。 少し下りるが直ぐ上りになる。だいぶここらあたりから雪も深くなり結構疲れる・・・・・いくつかのカーブをこえると右に文殊越への登山口の標識。これを見送り少し坂を上れば三ノ沢である。思ったより雪が深かったためかスキー場から、1時間40分もかかった。 三ノ沢方面、トレース無し・・・・よかったですねえ。ここまで来てトレースを追いかけるのは楽しさ半減ですから。小休止の後、右折し三ノ沢へ向かう。 |
7−8回右に左にカーブを曲がればやがて三ノ沢取付(標高:970m)に出る |
三ノ沢には多くの堰堤が設けられている。最上部に大堰堤があり、直ぐ右手に右俣尾根(左)の取り付がある。今日取り付く尾根は、三ノ沢に入ると右手からジワリと立ち上がる尾根である。下部は尾根の形態をなしていないが、次第に尾根筋がはっきりしてくる。左岸から右岸、そして左岸と、真綿のような真っ白な雪面に足跡刻むこと30分進むと、正面奥に大堰堤が見えてくる。 右手尾根がそれらしくなってきた。そろそろ取り付いたほうが良さそうだ。小休止して右折、ブッシュの少ない支尾根に取り付く。 |
【写真左:支尾根に取り付く前に小休止】、【写真右:ステップの決まりそうな支尾根に取り付く】、 【写真左下:トップは交代で!】 |
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ブッシュの多い尾根は次第に痩せ、藪漕ぎになると左手が急崖になり、対面に右俣尾根が見えるようになる |
右俣尾根(左)。取り付きは大堰堤の右・・・・この尾根よりブッシュは希薄 |
少しブッシュが薄くなり雪壁に変わると正面にコブ状のブッシュが現れる。見ると鉢巻状に赤テープが2mほど巻きつけられている。はて、これはどういう意味だろう? |
アイゼンにチェンジ、足許を固めて標高:1400mのピークに出る ・・・・・・そこには、ここでストップ!と言わんばかりの赤テープ! |
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標高:1400mのピークへ | 槍尾根に突上げる尾根 というよりリッジ |
隣の右俣尾根(左) |
キリン峠を望む | 奥大山スキー場(写真中央部の白い斜面)方面を望む |
2時半、何事もなくスキー客でにぎわう駐車場に到着・・・・皆さん、疲れ様でした。またきましょうね。 |
車道に出る・・結構疲れたねえ | もう、オシマイ!と言いたげに グレーの幕が引かれる |
今朝、自らつけたトレールを辿って下山する・・・また来るね! |
帰る段になってようやく全容を見せた大山。剣ヶ峰〜天狗ヶ峰〜槍尾根、そして本日の登行ルートがよくわかる |
温泉と食事
”ふるさと”でおなかを満たし、”神郷温泉”で汗を流しました
Reported by Y.Kubo
Photo presented by M.Katsuno, A. Sakane & K.Akazawa