祖母傾山系:ウラ谷左俣 2002.09.08 |
■加藤さんと河野さんは、今回が初の『沢』。他の参加者も未遡行で、初心者向き?ということで、『ウラ谷左俣』を訪ねました。右俣はずいぶん昔になりますが遡行しており、滝が連続、上部は一部岩登りになった?ような記憶がある。多分、ハンサコ尾根に抜けたのではないか、と思う。 |
■参加者:加藤、河野、岡村S、赤澤、久保、以上5名。 ■遡行時間:沢自体は、約4.5時間。ウルシワ谷取付7:20〜ウラ谷出合7:45〜二俣9:50-10:05〜終了(登山道)11:35〜【大休止】〜尾平駐車場14:30 ■記録中の滝の高さは、資料に依るものです。標高は腕時計付属の高度計。 ■尾平駐車場は、管理費が必要です。帰りに500円指定のポストに入れてください。 |
09/07、16:30小倉発、尾平駐車場着20:30.コンビニ買出しタイム入れて丁度4時間。河野さんも21:30頃到着。しばらく歓談して早めに就寝。 09/08、ウルシワ谷出合7:00、身支度整え7:20出発。トモエム落しあたりは一部流木で埋まり通過がわずらわしい。左からナメ滝で清流が流れ込むところがウラ谷出合。7:45着。すぐ奥に釜を持つ小さな滝、左を小さくまいていけば、小滝やナメ、ナメ滝が次々に現れジャブジャブ、ルンルンでさわやかな楽しい遡行が続く。 ナメは一旦途切れゴーロとなる。これで終わりかと思うと又現れ、嬉しくなる。折角だから休憩を取り木漏れ日にゆれる水流を楽しむ。このあたりが標高800m位である。 |
||
小滝、ナメ、ナメ滝を楽しむ! |
ナメが終わるとゴーロの谷が続く。谷の中央にある巨岩(大岩)を過ぎてしばらく行くとインゼル。やがて左より支流、といっても水のないガレがであう。本流は11mの滝。早速アンザイレン、右の水際を行くと残置ハーケンあり。ランニングビレイをとり更に上部のブッシュでもとる。水流の中央に移りぬける。我々に丁度楽しめる程度のグレードで快適だ。 以降、右俣との分岐まで4つほどの滝があるが全て直登でき満足!二俣?と思わせる右からの支流を見送ればわずかでウラ谷右俣を分ける本当の二俣。時刻は9:50、標高950m位。あと550m位だからおよそ40%終了。多少てこずっても12時には抜けそうである。ここで大休止。このあたり水流は全くない。しかし、上流から水音がするので伏流になっているのだろう。 |
ナメから右俣分岐までの滝は直登。沢の楽しさ満喫! |
左俣に入る。小滝を越え、ゴーロを行くと左手に11mのすだれ滝。前傾しているので文字通りすだれ状に落下している。左岸にあたる正面のルンゼを詰め高巻く。すると次は階段状の12m。正面から詰め、上段から出てる冷水でのどを潤す。 傾斜も強くなりやがて左岸に岩壁がせり出してくる。その壁の真中の裂目のてっぺんに巨大なチョックストンが乗っかっている。15mの涸滝である。左の岩壁の裾を伝い薮を漕いで高巻く。傾斜の強くなったガレ谷を詰めると短いゴルジュ帯にはいる。埋まった流木を利用して詰めると最終がチョックストンの6m滝。右手の隙間を登り最後はストンをつかんで強引に乗っ越す。 |
11mのすだれ滝、右のガレから巻く | 階段状の滝、冷水が美味い! | 15mCSの涸滝。左を小さく巻く。 |
左奥のCS滝を目指してガレをつめる。 | 最後のCS6mの滝へ | 源頭近くのゴルジュを抜ける |
このチョックストンの滝がラストのようだ。後はラクに注意してガレた傾斜の比較的緩いルンゼを忠実につめるだけである。。やがてスズタケの薮になるが標高は1400mを越えており薮漕ぎは僅か?の期待を抱かせる。案の定薮漕ぎはほんの数分、しかも薮がうすいので何の抵抗もなくあっけなく『裏谷岩鼻展望台』すぐ近くの祖母山寄りの登山道に出た。 惜しかったねえ、中原さんくればよかったのに!とは誰も言いませんでしたが、今回は楽勝でしたよ、・・・・さん。 |
天狗のよく見える露岩で大休止。ほんのり色づきはじめた天狗峰の樹林帯は既に秋の気配!今年ももう秋か早いねえ、と吹き渡る涼風に赤澤さんが担ぎ上げたビールで乾杯!この一口が・・・・、ということでお決まりのセレモニーが終われば残るは下山のみ。黒金尾根経由で下山、宮原行きのつり橋下でのんびり沢靴、等洗濯、駐車場着が14:30でした。 初めての沢登りのお二人、満足していただけましたでしょうか。(Y.Kubo記) |